輸入感染症
輸入感染症
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感染症の知識
/その他感染症/
輸入感染症
輸入感染症
輸入感染症
輸入感染症
§1 輸入感染症に付いて/その他感染症/感染症の知識
輸入感染症は一般的には海外で感染し、その疾患が日本に存在しないあるいは、存在してもそれ程一般的
ではない感染症を指します。 しかし、その適用の仕方は一様ではなく、海外で感染し、日本に持ち込まれた
ものを指す場合もあり、国内で感染する事の多いサルモネラ、下痢原性大腸菌、エロモナスなどによる感染
性の腸炎も海外で感染した場合には、輸入感染症とする場合もあります。
◎以下はこちらでご紹介させて頂いております輸入感染症ヘッドラインです。
§2
§2−1
腸チフス・パラチフス
細菌性赤痢
コレラ
その他の細菌性腸炎
§2−2
寄生虫感染症
§2−2−1
原虫感染症
マラリア
§2−2−2
蠕虫感染症
§2−3
真菌感染症
§2−4
ウィルス性感染症
デング熱
ラッサ熱
クリミア・コンゴ出血熱
エボラ出血熱
マールブルグ病
黄熱病
ハンタウィルス肺症候群
日本脳炎
§2 輸入感染症の各種疾患と症状/その他感染症/感染症の知識
熱帯や亜熱帯(特に東南アジア、インド亜大陸、アフリカ)での感染症例が殆んどを占める輸入感染症は細
菌や寄生虫、ウィルスなどによる感染が多く、その症状も発熱や下痢を呈する場合が多い。
§2−1
細菌性感染症
/
輸入感染症の各種疾患と症状/その他感染症/感染症の知識
細菌性の感染症では
下痢
を主な症状とする経口感染症として、細菌性赤痢、コレラ、腸チフスなどがよく知
られておりますが、 下痢原性大腸菌、プレシオモナス、エロモナス、サルモネラ、カンピロバクターによる
腸
炎
の頻度も国内では多い。 細菌性疾患では、
類鼻疽
(環境に存在する類鼻疽菌が傷口や砂埃の吸引によ
り感染/短期間死亡例、
諸臓器に
膿瘍
を形成する例、
不顕例
など様々)、
破傷風
(創傷部位から破傷風菌の
侵入により、
開口障害
、病的反射、
痙攣発作
)
腸チフス
・
パラチフス
;日本では東南アジア、インドなど
やその周辺諸国に渡航した旅行者などにみられます。
発熱
を主訴とし、さらに
便秘
、
鼓腸
、
下痢
、
腸出血
、進
行すれば
腸穿孔
から
腹膜炎
を併発する事もある為、
血
便
にも注意をします。(腸出血を来たせば腸穿孔を起こ
す危険性は高まります。) 検査は血液や便から菌を分
離する事で確定できます。 もしも感染者が発生した場
合、 周囲の関係者などは、 汚染食物や手指の衛生な
どを充分注意し、 経口感染を予防する必要があります。
腸チフス・パラチフスの治療は
ニューキノロン系抗菌薬
を2週間程度内服し、概ね治癒します。
細菌性赤痢
;病原微生物は
赤痢菌
でA群赤痢菌(志賀菌./志賀毒素の為に重症化し易い→腸管出血性大腸
菌が作る毒素でもある)、B群赤痢菌(フレクスナー菌)、C群赤痢菌(ボイド菌)、D群赤痢菌(ソンネ菌)があり
(症状の深刻な順にA>B>C>Dとなります。日本ではB型が多かったが、近年ではD型が約80%を占めて
いる。海外ではA、B、C型が流行している。)、主症状は
下痢
ですが、
下痢出現の前に或いは同時に
発熱
(38
℃以上)を呈する事が多い
が、
1〜2日で解熱
するのが大半です。体内に侵入した赤痢菌は腸で増殖し、毒素
を作り放出します。下痢の性状は、
水様便
が多く、
泥状便
や
軟便
の状態で推移する事も珍しくありません。1日
に10回以上の下痢を起こし、又、
血便
もありますが、必ず認められるものではありません。(近年の下痢は、D
群赤痢菌によるものが多い。 また、血便を認めない症例が多く、軽症のものが多い。これは、D群赤痢菌感染
によるものが多い為ではないかとの見方があります。)
粘液が便に混じる
事もあります。 便の性状の確認は大
切です。原因は菌で汚染された食物や水の摂取、或いは、手指を介しての経口感染によります。
赤痢菌は抗生物質の投与という事になりますが、耐性菌が増加しており、ST合剤やテトラサイクリン系には8
4%の高率で耐性を示している報告があります。近年ではニューキノロン系の抗生物質に対しては、それ程の
耐性を示していない為、選択されております。細菌性赤痢の治療は
ニューキノロン系抗菌薬
による5日間程度
の投与によります。(過去に香港で感染した事例では、サルファ剤、
ストレプトマイシン
、
クロラムフェニコール
、
テトラサイクリン
の4剤に耐性を示す多剤耐性菌も報告されております。)
コレラ
;コレラの主症状は
水様性下痢
(特有の甘い匂い)です。重症の場合には
米のとぎ汁の様な
白色水様
便
を大量に排出してしまい、
脱水症状
に至ります。コレラ菌或いはV.cholerae O139が起炎菌により産生される
コレラ毒素が原因です。経口感染(コレラ菌に汚染された食品や水の摂取)しますので、赤痢同様に衛生に注
意する必要が有ります。 (食物や食器の充分な洗浄、食前手洗い、食材の加熱処理) 通常、コレラ菌が体内
に侵入しても、胃液で殺傷され発症しない事が多いのですが、ストレスなどで酸性度が弱まったりしますと、胃
を通過して小腸粘膜で増殖し、コレラ毒素(タンパク質)を産生します。これにより小腸は良好な環境を保てなく
なります。 これが腸の内容物を糞便に排泄する原因になり、大量の激しい
下痢
や
吐気
、
嘔吐
を招きます。激し
い下痢で大量の水分や塩分が失われ、 脱水症状や塩分不足に陥ります。脱水症状が改善されなければ、死
に至ります。
コレラ菌にはアジア型(症状は重い/致死率50%)とエルトール型(大
方が軽症です。/致死率10%以下)があります。 便からコレラ菌を分
離する事で確定します。 治療は脱水が認められる場合には、補液の
経口或いは経静脈による投与、 抗菌薬は
ニューキノロン系抗菌薬
の
5日程度の投与が選択されています。WHOでは、「水分と塩分補給の
ために、 塩化ナトリウム3、5g、塩化カリウム1、5g、グルコース20g、
重炭酸ナトリウム2、5gを水1リットルに溶かし、この輸液を経口で与
える。」重症患者には「第一選択肢として
ニューキノロン系抗菌薬
や
テ
トラサイクリン系抗菌薬
を、耐性を示す場合にはエリスロマイシン、ST
合剤(スルファメトキサゾール・トリメトプリム合剤)の使用」を薦めてい
ます。
その他の細菌性腸炎
;主症状は
下痢
で、その起炎菌としては下痢原性大腸菌(腸管毒素原性大腸菌、腸管
病原性大腸菌、腸管侵襲性大腸菌、腸管凝集粘着性大腸菌)、 プレジオモナス、 エロモナス、
サルモネラ
、
カンピロバクター
などがあります。何れも経口感染しますので赤痢同様に衛生に注意が必要です。便から起
炎菌の分離で確定します。 治療は
ニューキノロン系抗菌薬
の経口投与で5日程度です。カンピロバクター腸
炎の場合にはマクロライド系抗生物質が投与されます。
§2−2
寄生虫感染症
/輸入感染症の各種疾患と症状/その他感染症/感染症の知識
寄生虫性の感染症の場合、
原虫
(1個の細胞から成る寄生性のものと自活性のものがある)や蠕虫(多細胞
生物)に感染するものに分類されます。原虫性疾患としてはマラリア(
発熱
)、ジアルジア症(
下痢
)などがあり、
蠕虫性疾患には蛔虫症(
腹痛
・
下痢
)、鞭虫症(
腹痛
・
下痢
)、異形吸虫類症(
腹痛
・
下痢
)などがあります。
§2−2−1
原虫感染症
/輸入感染症の各種疾患と症状/その他感染症/感染症の知識
原虫感染症としては睡眠病(アフリカトリパノソーマ症/ツェツェバエによる
意識障害
)、シャーガス病(サシガ
メによる
発熱
、
リンパ節腫脹
、
肝脾腫
、
心筋炎
)、 リーシュマニア症(サシチョウバエによる
発熱
や
肝脾腫
)、
イソスポーラ症(経口感染による
下痢
)、サイクロスポーラ症(経口感染による
下痢
)などがあります。
マラリア
;マラリア原虫(
住血胞子虫亜目
)による感染症で、ハマダラカにより媒介される。熱帯、亜熱帯地域
(アフリカやインドの人々はかなりの人がマラリア感染を経験している)に広く分布しており、 熱帯熱マラリア、
三日熱マラリア、 四日熱マラリア、卵型マラリアがある。他の3種類のマラリア(良性マラリア)に比べて、熱
帯熱マラリアは死亡率が高く悪性マラリアと呼ばれている。
熱帯熱マラリアは適切に治療しないと、
意識障害
(脳性マラリア)
を来たし、
尿が黒くなる黒水熱
(破壊された赤血球の色素が尿中
に放出される)、
急性腎不全
を合併
し、
播種性血管内凝固/DIC
状態から
多臓器不全
に至り死亡する事もある。 熱帯マラリアは
国内でも感染死亡例が毎年報告されており、感染多発地帯であ
る熱帯、亜熱帯地域への旅行などでは、 充分な注意を必要とし
ます。マラリアは感染すると
発熱(高熱)
、
悪寒戦慄
を主訴とし、
関節痛
、
下痢
などを来たすが、マラリアの
種類を特定する事は不可能とされております。(血液塗抹標本でマラリア原虫を検出できれば可能)マラリ
アで発熱するのは、原虫の増殖により、赤血球が破壊され、放出される毒素によるもので、赤血球の破壊
は、
貧血
を招き、破壊された赤血球の処理のために、
脾臓は肥大
する。
マラリアの治療は抗マラリア薬を投与し、重症例では
キニーネ
製剤(キナの樹皮に含まれる成分)の点滴投
与になります。軽症例・中等症例では
メフロキン
、ファンシダール、
クロロキン
などの経口投与になります。(
クロロキン耐性マラリア原虫の出現の問題)三日熱マラリアや卵型マラリアでは再発防止のために
プリマキ
ン
(
ヒプノゾイト
段階のマラリア原虫を障害する)の経口投与を行います。「抗マラリア薬は、キニーネ、クロロ
キン、メフロキン、その他にも抗マラリア剤として効果があるとされる青蒿(チンハオ)という植物も予防的な使
用をされた結果、チンハオ耐性マラリア原虫が出現してしまった。 この様に、新抗マラリア薬と耐性獲得原虫
の出現と問題サイクルを繰り返している。 近年ではクロロキン耐性マラリア原虫に対しては、抗生物質のドキ
シサイクリンが有効であるとしています。 薬は耐性の問題では、地域差があり、アジアを中心に広まったクロ
ロキン耐性原虫に対しては、新薬のメフロキンを使用したり、メフロキン耐性マラリア原虫にたいしてはキニー
ネが効く事もあります。」
§2−2−2
蠕虫感染症
/
輸入感染症の各種疾患と症状/その他感染症/感染症の知識
蠕虫感染症としてはカピラリア症(虫卵の経口摂取による
下痢
)、有鉤嚢虫症(虫卵の経口摂取により
脳や筋
肉に
腫瘤
を来たす)、リケッチア感染症(病原体を含む塵埃の吸入により、
発熱
を主訴とするQ熱)などがあり
ます。
§2−3
真菌感染症
/輸入感染症の各種疾患と症状/その他感染症/感染症の知識
真菌感染症としてはコクシジオイデス症(胞子を吸引して、肺やその他臓器に肉芽腫をつくり、発熱、胸痛を
訴える)などがあります。
§2−4
ウィルス性感染症
/
輸入感染症の各種疾患と症状/その他感染症/感染症の知識
ウィルス性の感染症では、急性A型肝炎(
発熱
・
下痢
・
黄疸
)、
デング熱
(
発熱
)、
ラッサ熱
(
発熱
・
出
血
)、
エボ
ラ出血熱
(
発熱
・
出血
)、
マールブルグ病
(
発熱
・
出血
)、
クリミア・コンゴ出血熱
(
発熱
・
出血
)、
デング出血熱
(
発熱
・
出血
)、
黄熱病
(
発熱
・
出血
)などがあります。 その他ペスト(
リンパ節炎
、
敗血症
、
肺炎
)、狂犬病(急
性期の
恐水症状
、
興奮
、
麻痺
、
精神錯乱
などの恐水型及び全身に麻痺を呈する麻痺型があり、両型とも発
病すればほぼ死亡する。)、E型肝炎(病原ウィルスが経口感染し肝炎症状を呈する)、
日本脳炎
(
発熱
、
意
識障害
などの
脳炎症状
)、
ハンタウィルス肺症候群
(感染動物の糞尿中に排泄される病原体を吸入し感染す
る。
肺水腫
)などがあります。
デング熱
;東南アジア諸国はデング熱の流行地域です。デング熱は、デングウィルスによる感染症で、感染か
ら発症までの期間は3〜14日、主訴は
発熱
、
頭痛
、
関節痛
、
筋肉痛
です。 発症後3〜4日後頃より、
身体の
中心から手足、顔へ広がる小さな紅い
発疹
を認めるようになり、痛みや痒みは感じない。通常3〜7日程度で
なくなり回復します。 ネッタイシマカ(昼間に吸血する)やヒトスジジマカなどの蚊により媒介される疾患で、東
南アジア以外にもアフリカ、中南米に分布しています。 一方、まれに出血傾向を示し、
デング出血熱
を称され
るものは、
皮下
、
鼻腔
、
歯肉から出血
します。 この場合、大人より子供に多く確認され、死亡率は10%程度で
す。しかし、診断が遅れれば死亡率は40〜50%を示すとされております。 ショック症状を示す場合にはデン
グショック症候群となります。 デング出血熱やデングショック症候群を来たさなければ予後は良好です。(ブラ
ジル、ベネズエラ、コロンビアなどの国々では、デング熱・デング出血熱による被害が多く報告されています。)
治療法として確立されたものは無く、対症療法になります。(デング熱に対するワクチンは無く、有効な治療法
も有りません。)デング熱で注意しなければならない事として、
出血
(血液感染)、
血圧低下
、
意識レベルの低
下
が上げられております。デング熱では骨や関節の痛みが深刻で「骨折熱」と称されてもいます。
ラッサ熱
;ラッサウィルスの感染によって起こるラッサ熱は、
発熱
を伴ないながら徐々に発症します。発症7日
目頃から
突然血圧低下
を伴なって重症化します。
高熱
、
全身倦怠感
、
筋肉痛
に次いで、
腹痛
、
嘔吐
、
下痢
な
どや、進行しますと
顔面のむくみ
、
結膜
や
消化管の出血
、
聴力障害
も起こします。宿主は西アフリカに生息す
るネズミで、その排泄物の尿や唾液中に多量のウィルスが排泄され、これらを直接触れたり、汚染食物を摂る
事で感染してしまいます。 人から人への感染は血液、組織、分泌物、排泄物との接触、性行為、感染者の咳
などの飛沫感染により起こります。特別な治療方法は無く、対症療法になります。
クリミア・コンゴ出血熱
;ウィルスを保有するダニに刺される事で感染したり、感染している羊、ヤギ、牛などの
血液や体液に接触して感染する事も有ります。人から人への感染は、感染者の血液や体液に接触する事に
よる感染や、院内感染などでも確認されております。 蔓延の可能性として、ウィルスを保有するダニを渡り鳥
が広めていると指摘する向きも有ります。 感染してからの潜伏期間は2〜9日で、
突然の発熱
、
頭痛
、
咽頭
痛
、
筋肉痛
、
下痢
などの
インフルエンザ様症状
で始まり、その後、
皮膚・粘膜に点状出血
、
紫斑
を認め、
鼻血
、
吐血
、
下血
などの出血症状も出現します。 ショック状態は
体内の大量出血
、
急激な血圧低下
で来たし、最終
的に
肝機能障害
・
腎機能障害
を伴ない、 発症後7〜9日目に死亡する事が多い。 予防の為のワクチンは無く、
流行地への渡航は避け、流行地での家畜や動物との接触を避けます。ダニに刺されないように注意も必要で
す。
エボラ出血熱
;フィロとは紐の事ですが、エボラウィルスはフィロウィルスの仲間です。急性熱性疾患であるエ
ボラ出血熱は、 スーダンで突然出現した恐るべき感染症ですが、これがアフリカに限った事では無い事例も
発生しています。 米国バージニア州で実験動物として輸入したカニクイザルがエボラ出血熱と同様の症状で
多数死亡しました。 幸い、このケースで分離されたウィルスはエボラウィルスの仲間で、人に感染しても発症
しないことが判明しました。 この事例は、先進国に大きな警鐘を鳴らしています。 エボラウィルスはザイール
型、スーダン型、レストン型がある事からも判りますが、変異をし易いウィルスです。このエボラ出血熱の発症
は、 患者と接触して2〜21日程度で、
突発的な高熱
、
眼結膜炎
、
咽頭痛
、
筋肉痛
、
頭痛
などに次いで、
胸痛
、
腹部痛
、
悪心
、
嘔吐
、
下痢
、
進行すると
呼吸不全
、
全身出血傾向
が確認されます。エボラウィルスは世界最強
の殺傷能力を持つとされています。表現としては「患者の身体の全ての穴から出血して死亡する」というもので
す。「感染から10日程度で死に至る。 ウィルスの複製が盛んで、患者の血管は詰まり、細胞に血液が到達せ
ず、皮膚が傷付き水ぶくれは出来、ついには溶けてしまいます。 目や鼻から出血し、溶けてどす黒くなった内
蔵を吐き出し、死亡する。」 エボラウィルスの自然ホストは熱帯雨林に棲む小動物(昆虫、ヤスデ、ムカデ、ク
モなどの節足動物が疑われる。)で、その後、哺乳類に感染するが、小型の哺乳類は発症せずに、チンパンジ
ーなどの大型哺乳類に捕食され、大型哺乳類に感染は拡大する。その傍にいる人類に感染する事で、人に蔓
延する可能性を持ちます。
マールブルグ病
;マールブルグウィルスはフィロウィルスの仲間です。
突然の発熱
、
悪寒
、
頭痛
、
筋肉痛
に次
いで
身体の中心部、 お尻などの毛根周辺に
発疹
が認められ、次いで
嘔吐
、
胸痛
、
腹痛
、
下痢
などの症状が
出現してきます。進行しますと
黄疸
、
膵炎
、
高度体重減少
、
ショック症状
、
肝機能障害
、
鼻・口・消化管の大量
出血
から
多臓器不全
により死に至ります。
-フィロウィルス 模式図-
致死率は25%程度ですが、回復しても
肝炎
、
精巣炎
、
脊
髄炎
を長期に患います。 潜伏期間は3〜10日で 有効な
治療法や、 ワクチンも有りません。 自然宿主は不明で感
染経路も判りません。 但し、人から人への感染は患者の
血液、体液、分泌液、排泄物との接触、性的接触などで起
きます。マールブルグ病は、地球で突然現れたり、隠れて
潜伏してしまったりを繰り返しています。 輸入猿などには
検疫以前に最大限の注意が求められます。(過去の事例
/ウガンダ産のアフリカミドリザルの細胞は、世界中で研究
によく使用されていますが、この猿の研究中に出血熱で苦
しんだ事例が有ります。)
黄熱病
;黄熱ウィルスは人や猿を宿主とし、その感染宿主を蚊が吸血し媒介し、感染させます。人が感染しま
すと高い確率で死亡する疾患です。 感染し発症までには3〜6日間かかり、
突然の39〜40℃の高熱
と、
頭
痛
、
筋肉痛
、
吐気
、
嘔吐
などを伴ない、進行すると
蛋白尿
(腎臓障害による)、
黄疸
、
歯茎からの出血
、
鼻血
、
吐血
などを呈し、10〜50%の確率で死に至ります。 黄熱病の予防はワクチン接種以外の方法が無く、1回
のワクチン接種で10年間有効です。流行地に渡航、経由前にワクチン接種が必要でしょう。
ハンタウィルス肺症候群
;感染から発症まで10〜30日程度かかり、症状として
突然の発熱
、
筋肉痛
、
頭痛
な
どの
インフルエンザ様症
状
を示し、
胸腔中に水が急速に溜まり、
呼吸困難
、酸素不飽和状態になり、ショック
状態で短期間に死亡する事例もあります。 宿主はシカネズミ、コメネズミなどです。 南米(アルゼンチン、チリ、
パラグアイなど)に渡航する場合には注意を要します。ワクチンは有りません。
日本脳炎
;水田に棲息するコガタアカイエカにより媒介される日本脳炎は、日本脳炎ウィルスにより蔓延しま
す。
突然の発熱
(
40℃以上の高熱
、2〜3日続く)、
頭痛
、
吐気
、
めまい
などを繰り返し、その後に急激な
意
識障害
を起こします。進行すれば、
痙攣
、
昏睡状態
から死亡する事も有ります。症状が発現している状態で
既に脳内では、ウィルスの増殖から脳細胞も破壊されている状態で、回復しても破壊された脳細胞は修復さ
れず、後遺症が残る事になります。予防はワクチン接種が最も効果的で、小児期に2回接種し、翌年もう1回
接種し、小学校高学年で1回、中学で1回の追加接種となります。
*
ヒプノゾイト
;蚊の体内でスポロゾイトに発育したマラリア原虫は人体に感染後、血流で肝臓に運ばれ、肝細
胞に寄生する。それはメロゾイト(赤血球内で増殖し新たなメロゾイトを形成し他の赤血球に感染する。これは
4種類に共通する)→ヒプノゾイト(三日熱マラリア原虫と卵型マラリア原虫では肝細胞に寄生した原虫の一部
はわずかに成長後発育を止め一 核性ヒプノゾイト/肝内休眠体となる→肝細胞内に長期間寄生するが何らか
の刺激で→メロゾイトを形成する→赤血球に感染し赤血球から赤血球への感染を繰り返す。
感染症の知識
/その他感染症/
輸入感染症
◎
症状
から確認します。
熱
痛みT
痛みU
嘔気・悪心
血液
便
鼻
発疹
咳
食
痰
皮膚・粘膜・感覚器
眼
腫れ
リンパ節
汗
喘鳴
黄疸
呼吸
心臓
尿
各種障害T
各種障害U
血圧
性格・行動・体位
合併症
T
合併症U
寒け
毛髪
全身症状
その他T
その他U
その他V
◎
疾患名
から確認します。
呼吸器系感染症
消化器系感染症
循環器・血液系感染症
中枢神経系感染症
泌尿器系感染症
生殖器系感染症
耳鼻咽喉科系感染症
小児関連感染症
動物由来感染症
高齢者関連感染症
皮膚感染症
その他感染症
参考資料
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