インフルエンザ

                                  インフルエンザ
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 感染症の知識/インフルエンザ                インフルエンザ

インフルエンザ


インフルエンザ




     
§1  インフルエンザ/感染症の知識


      
インフルエンザは、インフルエンザウィルスによる急性呼吸器系感染症です。インフルエンザウィルスは大別

      しますと、A型、B型、C型が有りますが、 パンデミック(大流行)の恐れのあるものはA型です。インフルエン

      ザウィルスは球状、或いは楕円状の形状をしており、ウィルスの表面にはヘマグルチニン(H)というスパイク

      と、ノイラミニダーゼ(N)の突起が混在しております。ヘマグルチニンはH1〜H15、ノイラミニダーゼはN1〜

      N9までの各種類があります。ヒトや鳥、豚などに感染し、感染や変異を繰り返しております。H5N1は毒性が

      強い事で知られております











     
§2  インフルエンザの症状/感染症の知識


       
インフルエンザは突然の高熱(38〜40℃)激しい頭痛酷い全身倦怠感がしばらく続く食欲低下筋肉

       痛
関節痛、などの全身の痛みなどや、肺炎などの合併症も起こし易く、死亡する事もあります。潜伏

       期間は1〜数日間であり、その後、前記症状や、乾性咳嗽咽頭痛鼻漏眼結膜充血、疼痛を伴なう頚部

       リンパ節腫大
なども認める事もあります。
高齢者の場合には、熱があまり上がらない場合(軽度発熱)も有

       りますが、
小児では高熱頚部リンパ節の腫大も成人に比較して多い傾向が高いとされております。また、

       小児では喉頭蓋炎を伴なう場合もあります。




     
§3  インフルエンザの合併症/感染症の知識


       時に発生する合併症は呼吸器系の合併症や、インフルエンザ脳炎・脳症があります。


       
呼吸器系の合併症は、ウィルス性の肺炎と二次性の細菌性肺炎があります。ウィルス性肺炎を起こす場合

       には、インフルエンザの症状に引き続き発現します。
 喀痰検査では漿液性或いは血性で、細菌を分離する

       事が出来ません。白血球は増加し、
画像検査でも両側性の瀰漫性間質性の陰影を認めます。



       二次的な細菌感染
があると3日以上発熱が続き、黄色〜緑色の痰1が出ます。血液中の好中球が増加し白

       血球数は9000/μl以上となり、痰の中に病原菌2が検出されます。




       特に注意が必要なのは、乳幼児に好発する
インフルエンザ脳炎・脳症です。発症後、極短期間に意識障害

       睡眠傾向痙攣も見られ、場合により、呼吸停止にも至る危険な状態になります。原因不明ではあるが、肝

       障害とアンモニア上昇を伴なうライ症候群、肝障害を伴なう急性壊死性脳症、HSES(出血傾向とショックを

       伴なう)なども本病態に含まれるとされております。






     
§4  インフルエンザの予防/感染症の知識


       インフルエンザの予防でまず上げられますのがワクチンです。インフルエンザは毎年流行する型が有ります

       ので、その流行株を予測して、それを元に不活化したワクチンを用います。通常のワクチンはA(H1N1)、A

       (H3H2)、B1の3価抗原を含有するものです。


       また、日頃注意できる予防方法としては、嗽、手洗い、マスクの着用(咳エチケット)や、人ごみを避けるなど

       よく紹介されております。


       例えば、 マスク、手洗いという普通ではあるが効果が見直されている衛生対策がクローズアップされていま

       す。 欧米などの国際共同チームが英国医師会雑誌電子版に2300の論文から内容を精査しその結果、@

       頻繁な手洗い、Aマスク、手袋の着用、B感染した可能性のある人の隔離が有効であると発表している。特

       に幼児の手洗い指導では明確な効果を確認。衛生対策が強力な感染予防手段である事を指摘している。そ

       れを受け米国CDC(米疾病対策センター)ではマスクや手洗いを含む衛生対策の有効性の調査研究に乗り

       出し、2年計画の実験を勧めている模様です。(ミシガン大学のアーノルド・モント教授)


       手洗いは、手に付いたウィルスが口を介して体内に侵入する機会を阻止します。指輪や時計を外し、石鹸や

       ハンドソープを付けて、 洗い残しに注意して丁寧に洗います。 @手のひらで石鹸を泡立てます。 A手の甲、

       指を一本ずつ丁寧に洗います。 B両手を揉む様にして指の間を洗います。C手首を片方ずつ洗います。D

       石鹸が残らない様にしっかり流水で洗い流します。E清潔なタオルやハンカチでふき取ります。


       * H7N9型2013年時事;中国の鳥インフルエンザH7N9型は3種類の鳥インフルエンザウィルスが混ざっ

       た新種ウィルスで、 患者から採取したウィルスの分析では、ヒトの細胞に取り付き易く、哺乳類の体温で増

       え易い事が分かってきた。このインフルエンザウィルスは現段階では、感染者の約20%が肺炎などで死亡

       しており、(過去のスペイン風邪での死亡割合は2%)その比率は高く見える。 然しながら、今回は、症状の

       軽い患者が検査していない可能性もあり、その(致死率の)判断は時期尚早と考えられています。現況では、

       鳥などの動物に直接触れた人が、たまに発症している事があり、 その為に近親者が感染している可能性は

       考えられている。生きた鳥や野生の鳩からウィルスは発見されているが、その割合は低く、感染源の動物集

       団は確定していない。 今後、感染源の特定と、ヒト〜ヒトへの感染が広がる変異が起きていないか十分な警

       戒が呼びかけられています。




       
* インフルエンザ治療薬;インフルエンザ治療薬はタミフル(経口薬/オセルタミビルリン酸塩)とリレンザ(吸

       入薬/ザナミビル水和物)の投与方法は、何れも2回/日×5日間です。2010年登場のラピアクタ(点滴薬

       /ペラミビル水和物)とイナビル(吸入薬/ラニナミビルオクタン酸エステル水和物)の処方は、 何れも1回の

       投与で済む特徴があります。日本臨床内科医会はインフルエンザ研究班を組織し、2002年以降、薬の使

       われ方を調査しました。 その結果、 全国登録症例1343人については、9歳以下の子供と高齢者の場合、

       タミフルの処方が多く、10代〜成人では吸入薬が多かった。その内訳は吸入薬でも10代はリレンザ、成人

       はイナビルが多い特徴があった。 今期2013年傾向は(調査はこれからではあるが)、吸入薬の割合が増

       加している様です。ラピアクタとイナビルは世界に先駆け、日本で正式承認されており、それによりインフル

       エンザ治療薬選択肢は、日本が最多となっています。



       * インフルエンザ時事2013;インフルエンザウィルスの検出状況からすると、 2013年の流行の傾向として

       は、1〜2月がA香港型を中心とし、 春先にはB型が流行するのではないかと予想する向きがあります。イン

       フルエンザウィルスは、 低温と乾燥の続く、この季節に流行る。 この季節は抵抗力が低下し、吸い込まれた

       ウィルスが増殖しやすい条件が整う。インフルエンザ対策には、予防接種が第一ですが、予防接種以外にも、

       対策を怠らない様に心がけたいものです。予防接種以外で採られる対策では@石鹸や消毒剤で手洗いを励

       行。A嗽励行(水や嗽薬)。B睡眠を十分にとる。Cマスク着用。Dバランスの良い食事。E水分を多めに摂

       る。F外出を極力控える(人ごみを避ける)。G室内の温湿度を一定に保つ(加湿器、空気清浄機など)。など

       が上げられる。また、近年ではイオン飲料の摂取により体の保水力を向上させる事で、粘液線毛機能に良い

       影響を与える事も分かってきています。 (某製薬メーカーの調査でも、鼻の粘液線毛機能の比較調査で、イ

       オン飲料を飲んだ場合の機能低下は10%であるのに対し、何も飲まない場合は約40%低下したと報告して

       いる)




       * インフルエンザと加湿;ウィルスが体内に入る侵入口は喉や鼻です。喉や鼻の粘膜にある線毛は、入り込

       んだ異物を体外に送り出す機能があります。しかし、粘膜に分泌される粘液が、炎症や乾燥により減少して

       しまいますと、線毛機能も低下してしまい、ウィルスを防御する機能も低下します。インフルエンザ予防の為

       には、部屋の加湿が大切になります。ストレスや病気で免疫力が低下した状態なら尚更、インフルエンザに

       も罹患し易い状態といえます。 予防の為にも加湿器を設置する事が必要になるかもしれません。のど飴も

       予防に薦められております。




       
* 2009〜2010冬季インフルエンザワクチン;厚生労働省の発表によりますと、 国産新型ワクチンは推定

       約2133万人が摂取し、416人に重い副作用が現れ、133人が死亡しました。 一方、 季節性インフルエン

       ザワクチンを摂取した人は、 推定約4159万人であり、 重い副作用が出現した人は120人、死亡した人は

       8人でした。 「新型と季節性のワクチンの安全性に関しましては、報告制度の違いから、単純に評価できな

       い」としております。新たな注意書の改訂では、「間質性肺炎・血小板減少性紫斑病・脳炎・脳症・脊髄炎が

       現れうる事も明記する」としています。







      
* ヘマグルチニン;hemagglutinin/HA赤血球凝集素は4nmΦ×14nmLengthの棒状であり、 ウィルスが赤血

      球やホスト細胞を捕らえて、感染する際の取っ手の働きをします。即ち、ウィルスをホスト細胞内に侵入促進

      する働きをします。(糖蛋白)



      
* ノイラミニダーゼ;neuraminidase/NAはマッシュルーム様の形状をしており、細胞内で増殖したウィルスとウ

      ィルスがくっ付いて、 身動きできなくなるのを防ぎ、ウィルスを自由にする酵素です。シアル酸を細胞表面にあ

      る糖鎖から切り離す酵素です。ウィルスが感染細胞から出芽する際に、重要な役割を果たします。



      
* 変異;ウィルスRNAは8個の分節があり、 ホスト細胞の中で遺伝的な集合を起こします。特にA型インフル

      エンザウィルスは、 異なるウィルス間での再合成により、大きな抗原性の変異(不連続変異/antigenic shiht)

      をもたらします。 例えば、豚の体内で異なるタイプのインフルエンザウィルスが重感染すると、 何らかの原因

      によりウィルス間で遺伝的再集合が起こり、ヒトにも感染し得るインフルエンザウィルスが出現する事がありま

      す。


      通常の変異(A型、B型ウィルスにみられる)により起きる抗原性の変化は抗原連続変異(aintigenic drift)と呼

      ばれます。
















 感染症の知識/インフルエンザ


症状から確認します。
痛みT 痛みU
嘔気・悪心 血液 便
発疹
皮膚・粘膜・感覚器
腫れ
リンパ節 喘鳴
黄疸 呼吸 心臓
尿
各種障害T 各種障害U 血圧
性格・行動・体位
合併症T 合併症U 寒け
毛髪
全身症状
その他T その他U その他V
疾患名から確認します。
呼吸器系感染症 消化器系感染症 循環器・血液系感染症
中枢神経系感染症 泌尿器系感染症 生殖器系感染症
耳鼻咽喉科系感染症
小児関連感染症 動物由来感染症
高齢者関連感染症
皮膚感染症 その他感染症
参考資料 感染症検査関連情報



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