性器クラミジア感染症

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 感染症の知識/生殖器系感染症/性器クラミジア感染症 性器クラミジア感染症

性器クラミジア感染症


性器クラミジア感染症




     
§1  性器クラミジア感染症に付いて/生殖器系感染症/感染症の知識


      
STDの中でも性器クラミジア感染症は、その感染者数が多く特に10歳代、20歳代の感染者数の増加が大

      きな問題になっております。 この世代では、女性の感染者は男性より多い特徴が有り、10代では男性の2

      倍とも考えられております。性器クラミジア感染症の病原微生物はクラミジア・トラコマティスでクラミジア属

      に属しています。 クラミジアはDNAとRNAを持ち、一般細菌とはその質の異なるものです。 宿主細胞外で

      増殖は不可能で、2分裂可能の増殖形態を持っています。男性は尿道炎、精巣上体炎を、女性は子宮頸管

      炎、骨盤内炎症性疾患を惹起します。又、クラミジアに感染しますとHIVにも感染し易くなります。







     
§2  性器クラミジア感染症の症状/生殖器系感染症/感染症の知識


       潜伏期間は1〜3週間(別資料では1〜2週間)で、女性の場合には子宮卵管炎子宮頸管炎を発症します

       が、自覚症状が殆んど無い特徴が有り、感染に気付き難く、感染源となってしまう可能性も有り、パートナー

       とのピンポン感染も実際に確認されます。 (70%は全くの無症状)。
帯下感の増加、異臭を自覚する事も有

       ります。(おりものの量や色、匂いの変化には充分注意しましょう)この経過中に
病原微生物は速やかに(48

       時間)腹腔内に侵入
し、 子宮付属器炎から小骨盤内に波及すると骨盤内炎症性疾患/
骨盤腹膜炎下腹部

       痛
性交痛
、時に急性腹症/上腹部痛下腹部痛→後遺症として卵管炎から卵管内腔の上皮細胞が障害さ

       れ
受精卵の通過障害卵管内腔の狭隘化卵管周囲癒着卵管妊娠不妊症)を惹起し、 上腹部に更に広

       がれば、
肝周囲炎を起こす事もあります。感染した状態では、流産早産の可能性もあります。その他にも

       §3などの問題点も上げられております。


       男性の場合には潜伏期間1〜3週間(or5〜30日)で
尿道炎前立腺炎を発症し、むず痒さ軽い排尿痛

       
尿道不快感を覚える事も有ります。ペニスの先から膿が出る事も有りますが、透明な膿は気づき難い為に

       発見を遅らせます。クラミジア性尿道炎の約5%では
精巣上体炎(一般の細菌性精巣上体炎より症状は軽

       度で、
陰嚢の腫れ疼痛も軽度と思われます)を併発します。 しかし、気付かないケースも多く感染機会を

       拡大してしまう可能性があります。


       一般的に無症候性の患者は若年男性で4〜5%、妊婦で5%前後に抗原陽性が確認されており、性活動に

       アクティブな若年女性で約9%、未婚妊婦で約15%が抗原陽性であるという報告があります。一説では、2

       0代女性の1/4が感染しているとする報告もあります。通常、男性の場合には症状が軽度です。


病原性 男性 非淋菌性(クラミジア性)尿道炎
 比較的
軽い排尿時痛漿液性尿道分泌物・時に精巣上体炎などを併発
女性 クラミジア性子宮頸管炎
 
帯下の増加帯下異臭・多くで無症状・時に卵管炎骨盤内臓器感染症
咽頭 症例の約10〜20%で検出される
新生児 新生児結膜炎新生児肺炎など





     
§3  性器クラミジア感染症の問題/生殖器系感染症/感染症の知識


       女性の場合、性器クラミジア感染症は治療の遅れなどから病原微生物の腹腔内侵入を許し、最終的には

       卵管周囲癒着、卵管妊娠、不妊症にまで及ぶ事は§2でも記載させて頂きました。 更に、感染したまま出

       産した場合には新生児に産道感染し、
新生児結膜炎(失明要因)、新生児肺炎を起こす事もあります。 妊

       娠中は感染の検査を通常実施しますが、感染が確認された場合には、出産までに治療する事になります。

       (
子宮内膜炎→早産や流産を引き起こす事があります。子宮付属器炎→卵管狭窄や卵管閉塞を起こせば

       不妊の原因になります。
骨盤腹膜炎→子宮外妊娠の原因になると考えられております。) クラミジア性結

       膜炎
は、感染者の性器に触れた手で眼をこすっても感染の可能性があります。 子宮外妊娠は、母体に生

       命の危険をもたらします。


       男性、女性共通の問題としては、近年のセックス形態の変遷を映し、オーラルセックスに起因すると思われ

       る
咽頭炎(性器からクラミジアが検出された場合、 女性では無症状でも約10〜20%の症例に咽頭から病

       原微生物が分離されているという報告があります。)や
扁桃腺炎が確認されており、副鼻腔にも感染が広が

       っている事も判っております。 直腸や尿からも病原体は確認されています。更に、性器クラミジア感染症に

       罹患している人は、感染していない人に比べますと、
HIVに感染する確率が高い(3〜5倍と予測されていま

       す)事もわかっております。





     
§4  性器クラミジア感染症の検査/生殖器系感染症/感染症の知識


       一般的には抗原検出法として遺伝子増幅法が良く用いられております。(近年では優れた検出法も開発され

       ており、精度が高まっております。)但し、医療機関では、尿を使用する検査の場合には尿中阻害物質による

       偽陰性の可能性があるため、この点に配慮したものになります。 クラミジア検出不能例(骨盤内炎症性疾患

       や卵管性不妊症など)の場合には、抗体測定法は診断に有効とされております。



検査法 検査内容付記 検体
染色法 ギムザ染色など
 (臨床検査としては難)
分泌物
尿沈渣
スワブ(尿道・子宮頸管・咽頭など)
培養 可能
 (臨床検査としては難)
 (培養検査が必要)
 
分泌物
尿沈渣
スワブ(尿道・子宮頸管・咽頭など)
酵素免疫法(EIA法 分泌物
尿沈渣
スワブ(尿道・子宮頸管など)
DNAプローブ法 分泌物
スワブ(尿道・子宮頸管など)
遺伝子増幅法(PCR法) 分泌物
スワブ(尿道・子宮頸管など)
SDA(strand displacement amplification)法 分泌物
尿沈渣
スワブ(尿道・子宮頸管・咽頭など)
TMA(transcription mediated amplification)法 分泌物
スワブ(尿道・子宮頸管など)
抗体検査 血清






     
§5  性器クラミジア感染症の治療/生殖器系感染症/感染症の知識


       抗生物質の治療によります。マクロライド系ニューキノロン系テトラサイクリン系抗菌薬(ミノサイクリン、ド

       キシサイクリン)を使用します。感染が子宮付属器炎などを起こしている場合には時間も掛かりますが、その

       様なケースでなければ2週間程度の服用になります。抗生物質もペニシリン系セフェム系アミノグリコシド

       抗菌薬は無効です。治癒判定は服用後2〜3週間後に遺伝子増幅法或いはEIA法によります。但し、妊婦

       の場合には使用される抗菌薬には制限が有ります。 治療はパートナーも同時に治療しなければなりません。

       勿論、お互いが完治しなければセックスはしてはいけません。

















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症状から確認します。
痛みT 痛みU
嘔気・悪心 血液 便
発疹
皮膚・粘膜・感覚器
腫れ
リンパ節 喘鳴
黄疸 呼吸 心臓
尿
各種障害T 各種障害U 血圧
性格・行動・体位
合併症T 合併症U 寒け
毛髪
全身症状
その他T その他U その他V
疾患名から確認します。
呼吸器系感染症 消化器系感染症 循環器・血液系感染症
中枢神経系感染症 泌尿器系感染症 生殖器系感染症
耳鼻咽喉科系感染症
小児関連感染症 動物由来感染症
高齢者関連感染症
皮膚感染症 その他感染症
参考資料 感染症検査関連情報




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